目次
2010年 前人未到の10年連続200安打 日米通算3500安打
節目のメジャー10年目
2010年仕様の打撃フォーム
2007年以降は打撃フォームに大きな変化はなく、日々の中で自然に変わるくらいのレベルだ。この頃はバッティング自体に確固たる感覚があったのかもしれない。
シーズン開幕
2010年もコンスタントに走攻守に高いパフォーマンスで魅了。
オールスターゲームにも10年連続。
2010年はアナハイムで開催。一番ライトで先発し、ヒットは打てなかったが、華麗な守備でスタジアムを沸かせるファインプレー。
後半戦も着実にヒットを打ち続け、
そして9月10日には日米通算3500安打を達成。
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2009年に比べてヒットを放つペースはなかったが、さすがのシーズン。
シーズンでは214安打を放ち、前人未到の10年連続200安打を達成。
そして10年連続打率3割、10年連続ゴールドグラブ賞、10年連続オールスター選出。
メジャーリーグを最高の選手の地位を確立。イチロー選手の存在感はメジャーでもなくてはならない存在となっていた。
2010年シーズン成績・記録 162試合 打率.315 214安打 6本塁打 42打点 42盗塁
獲得タイトル 最多安打 ゴールドグラブ賞
メジャー挑戦し10年。常にハイレベルな成績を残してきたイチロー選手。
その中でも10年連続200安打は前人未到の記録の一つと言っても過言ではない。ヒット数となるとなかなか評価をわかりにくい人もいる。
ヒット200本はホームランで言うところの40本に値する。ホームラン40本を10年連続続けるようなものだ。
それだけ200安打をという数字はすごいこと、それを10年間を達成し続けたイチロー選手は異次元の選手だ。
この時はイチロー選手はずっと高いレベルのパフォーマンス、そしてさらなる好成績を誰もが期待し、
イチロー選手は特別でだけ衰えることなんてないって思っていたのに・・・・・
2011年シーズン 打撃不振 200安打途絶える
2010年シーズンで前人未到の10連続200安打を達成したイチロー選手。
https://goo.gl/images/YvA5CX
春季キャンプ
https://goo.gl/images/S8tsS7
ハイレベルなパフォーマンスを期待してのキャンプイン。この時はいつものようにヒットを積み重ねると誰しもが思っていたが・・・・
シーズン開幕
4月はいつ以上に好調。
https://goo.gl/images/4HD9U8
いつもスロースターターであるイチロー選手。エドガー・マルチネス氏が持つ球団安打記録を更新するなど、4月は例年以上ヒットを量産し、これまで以上に成績になるのではないかと期待していたが・・・
しかし5月に入るとバッティングに迷いが・・・
好調だったはずのバッティング。しかし5月になると極端に打てなくなる。
これまで短期間のスランプはあったものの、今回のスランプは5月だけではなく、6月に入っても状況は変わらず。
日本時代を通じて、これまで長い不調は初めて。
5月、6月と月間打率が2割台前半とこれまでにないスランプ。
イチロー選手自身、この時の野球人生で初めて心がポキッと折れたと語っている。
そして打撃の手応えを失ってしまった。
今思えば、この時に今まで培ってきた打撃の感覚を失ってしまい、その感覚のズレが修正することができずにいた。このシーズンが苦悩の始まりであったのかなって。
不振により、10年連続続いていたオールスターゲームには出場できず。
後半戦スタート。長いスランプの中、イチロー選手は決して諦めず模索を続ける。
2011年打撃フォーム。
開幕当初は前年のフォームがベース。しかし極度の打撃不振になってしまう。シーズンに入り、もともと足の位置はオープン気味だが、肩の位置を投手側に向き、日本時代の96年や97年ほどではないがオープン気味になっていた。不振でボールを見極めようとした結果だったのかもしれないが。
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それにより足ではなく肩が早く開いてしまっていたことがスランプの原因の一つか。後半戦に入り、ここ数年好成績を残していた構えをベースに調整する。
徐々にらしさが見られ、復調していく。
8月に入り、失っていたと語っていた打撃の感覚を取り戻しつつあり、後半は復調を見せた。実際は取り戻せていたかはわからない。探り探りだったのかもしれません。
8月は復調。ヒットを積み重ねるが・・・・9月に入るとその状況も続かなかった。
10年連続200安打でストップ。
しかし華麗な守備、強肩はいつものように健在であった。
2011年はイチロー選手にとって試練で悔しいシーズンとなってしまった。
2011年シーズン成績・記録 161試合 打率.284 184安打 5本塁打 47打点 40盗塁
開幕してから、好調だったが5月6月と極度の不振で苦しい期間を過ごした。これまで続けてきた記録などは途切れたものの、諦めずに真摯に向き合って結果を残していく姿は尊敬に値し、値しますよね。
オフになり、いつものように練習を再開。
坂道を使った長距離を取り組みフィジカル強化を測る新たな試み。イチロー選手はこれまで以上にストイックに野球に向き合い、来年にかける覚悟を見せていた。
どんな結果であれ、やっぱりかっこいいですよ!!イチロー選手!!
2012年シーズン ヤンキースへ電撃移籍
メジャー12年目のキャンプイン。
新たな試み。
2011年は苦しいシーズンだったこともあり、練習ではスタンスを広げ、ノーステップに近い形で打ち、両手で最後までフォロースルーで打撃ゲージでは打っていた。新たな試み。
オープン戦では普通に打っていたので、しっかりボール強く捉える意識づけだったのかって今では思っています。オフの間も打撃の模索を続けていたのでしょう。
日本で開幕。
開幕戦で4安打と圧巻のパフォーマンス
2009年のWBC以来の凱旋。イチロー選手に東京ドームのファンに魅了。
日本で圧巻のパフォーマンスであった。イチロー選手の打撃での構えの瞬間のフラッシュの凄さ、観客がお〜!!!ってなるのはすごかったですよね。
2012年シーズン開幕
4月は打撃は好調維持。
守備では華麗なスーパープレーは相変わらず。
しかし5月以降は打撃の調子は上がらず。
4月の好調さは鳴りを潜めた。
イチロー選手自身、勝負をかけたシーズンであったが、昨年からの不振から打撃の感覚のズレを修正できず。チームも不振を極めた。
6月19日にはメジャー通算2500安打を達成。
https://images.app.goo.gl/782paX1GGyjHLPom8
メジャー史上4番目のスピードでの達成という大記録であったが。しかし打撃はなかなか調子が上向かず。
前半戦、打率.260台と苦しいものとなってしまった。
そして慣れ親しんだシアトルから去ることになる・・・
7月23日ヤンキースへ電撃移籍。
今回はイチロー選手自身、2011年と2012年の前半の不振を極めたことにより、心機一転を望む。そしてチームが長い間の低迷により、若手選手起用を望み、チームの将来を考えての移籍トレード志願であった。
これまでヤンキース移籍の話はあったが、今回はイチロー選手自らヤンキースへ移籍を希望。そしてヤンキースからの条件を受け入れる覚悟の移籍。
イチロー選手自身、移籍するならヤンキースと過去に語っていたこともあり、メジャーで最高の最も世界一へ近い名門球団。
何と言ってもシアトルでの対ヤンキース戦での電撃移籍。
この試合のリアルタイムで見れなくて、たまたま録画していたのを覚えています。
夜まで移籍したことを知らずに家に帰って見はじめたら、ヤンキースのダグアウトからイチロー選手が出てきたので、えぇ!??って一瞬フリーズしちゃいましたもん笑。
シアトルのファンからスタンディングオベーション。
志願での移籍でしたらブーイングが起きてもいい場面。イチロー選手はシアトルのファンに愛されていたんですね。
そしてマリナーズのベンチからも。今振り返るとドラマチックですよね。
ヤンキースからの条件を受け入れる形での移籍。
これまでの定位置だった一番ではなく、下位打順でも。
メジャーでシーズンでレフトを守るなど(2001年にポストシーズンで一度だけ)。代走も、守備要員でも与えたれた役割を全うする。
移籍後は華麗な打撃が復活を魅せる。
8月のレッドソックス戦では猛打を連発。
7月30日にはメジャー通算100号ホームランを放つ。
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ヤンキース移籍後は解き放たれたかのように華麗な打撃が復活。
エースのベケット投手から2打席連続ホームラン。
特に圧巻だった9月のブルージェイズとのダブルヘッター。
8打数7安打と大爆発。
名門ヤンキースというこれまで以上にプレッシャーがかかる環境の中で打棒が炸裂する。この期間を含めた5試合で14安打を放ち、復活を感じさせるパフォーマンスだった。
ヤンキース移籍後は打率.322をマーク。
前半戦は苦しんだものの、復活を予感させるシーズンではあった。
移籍後、走攻守でヤンキースのポストシーズンに進出に貢献。
オリオールズとのディビジョンシリーズ。ホームでキャッチャー華麗な好走塁。
2勝2敗で迎えた第5戦では決勝タイムリー。
チームのチャンピオンシップ進出に貢献。イチロー選手は気がつけばヤンキースの中でも欠かせない存在で、
プレーで引っ張りチスター軍団のヤンキースでも存在感が抜群であった。
チャンピオンシップでは敗退するも、ホームランを放つなどチームを引っ張り、
ポストシーズンでは打率.353をマーク。スター軍団の中でも存在感を放った。
2012年打撃フォーム
前年の不振によりスタイル的には大きな変化はないが、軸足のつま先をこれまで以上に内向きに。
前年より背筋を伸ばし、お尻を突き出し、バットを寝かせるマイナーチェンジ。これまでの取り入れていたものとの融合したような打撃フォームで、ここ数年足をおげていたフォームをすり足に近いスタイルに。
一番大きく変えたのが立ち位置。軸足の位置がバッターボックスからはみ出るほど。ボールを長く見ようという試みだったのだろう。
シーズンに入り4月は好調も徐々に打撃復活とはならず、2011年同様前半戦は苦しんだ。
ヤンキース移籍後は、打ち方も足を上げるフォームへ戻し、そして極端に後ろだった立ち位置をいつもの真ん中付近へ戻していた。移籍後は復調をみせる。シーズン中も試行錯誤は続けたことが移籍後の復調に繋がったのかもしれない。
2012年シーズン成績・記録
SEA 95試合 打率.261 105本 4本塁打 28打点 15盗塁
NEW 67試合 打率.322 73安打 5本塁打 27打点 14盗塁
イチロー選手は名門ヤンキースへ控え覚悟での移籍。ヤンキースでは野球に対する真摯な姿勢は高く評価され、チームメートも賞賛。
オフにヤンキースと2年契約で残留。移籍したニューヨークで存在感を発揮し、まだまだイチロー健在をアピールした。
打撃では2011年同様、前半苦しんだけど、
ヤンキース移籍し、後半は光が見えるシーズンでしたね。