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WBC2次L初戦USA戦 先頭打者ホームランを放つもサヨナラ負け
2次ラウンドへ進出した日本の初戦の相手はアメリカ。
2006年WBCアメリカ代表のメンバーはキャプテン、ジーターを筆頭に、A-ROD、グリフィーJr、チッパー・ジョーンズといったスーパースター軍団。
現在殿堂入りを果たしている、または殿堂入りクラスの選手で構成されているオールスターメンバー。
本当に今振り返ってみるだけでも豪華なメンバーですよね。
そんな相手と対戦する日本代表は日本のトップ選手の集まりではあるものの、
誰もが知っているスター選手たちを目の前にして、日本代表選手は萎縮している空気があった。
アメリカの先発は当時メジャー屈指のスターターのジェイク・ピービー。
メジャー屈指の投手が日本に立ちはだかる。しかし日本の重苦しいベンチの雰囲気を、
日本が誇るスーパースターが一撃で吹き飛ばす。
1打席目に先頭打者ホームラン。
インコースのストレートを一撃必殺。
イチロー選手自身、インコースへボールが来たら引っ張るつもりだったそうで、
それを一撃で仕留めるのはさすが。
アメリカベンチも普段リーグ戦っているイチロー選手のホームランを見て、やっぱりイチローだなっと思ったはず。
イチロー選手自身も日本選手がメジャーリーガーを前に萎縮しているのを感じ、
己のバットで自分たちはできるぞ!!というアツき思いを抱いての1打席目。
イチロー選手のホームランで鼓舞された日本は気持ちも高まり、初回に最高の雰囲気へ。
イチロー選手のホームランで波に乗ったチームは、前半にリード。しかし徐々にアメリカの底力を見せ、3対3の同点のまま終盤に。
8回に日本のチャンス。
岩村明憲選手のレフトへの犠牲フライで西岡剛選手がタッチアップ。
勝ち越すかと思われたが、西岡選手の足が早く動いたという主張により、判定が覆るという前代未聞の結果に。
このタッチアップの判定は世紀の誤審と当時話題になった。
まさかの判定。だれが見ても、セーフ。王監督が抗議するも主審のボブ・デービットソンは首を縦に降らず。
その後流れはアメリカへ。10回のAロッドにサヨナラヒットを打たれ、日本は敗戦。
しかしイチロー選手は先頭打者ホームランはさすが。プレーでチームを引っ張った。
ここからさらにギアをを上げるか。
WBC2次リーグ第2戦 メキシコ戦 4打数2安打
メキシコ戦4打数2安打1打点。
いつもプレーしているアナハイムでのプレーということもあり、アメリカでのプレーの方が慣れていることもあり、徐々に調子を上げてきた印象。
1戦目のアメリカ戦の敗戦も、なんとしても勝ちたい日本は先発はエース松坂大輔。
1次ラウンドで不調であったがメキシコ戦では快刀乱麻のピッチング。力のあるストレートが唸りを上げ、メキシコ打線を封じ込める。
先発の松坂が圧巻の投球で、日本に勢いをもたらし打線が奮起。
メキシコの先発はロアイザ。ロアイザは当時ホワイトソックスのエースとしてメジャー屈指の技巧派投手であった。3回まで試合は無得点。
4回表に小笠原選手にタイムリーや里崎選手のホームランで一挙4得点。
そして、多村選手のダメ押しタイムリーなどでイチロー選手も打点を挙げるなどメキシコを粉砕。
メキシコを5−0で勝利。
イチロー選手も複数を放つや好走塁をみせ、調子を上げてきた。
メキシコに勝利した日本は次の対戦相手、韓国と再び激突。
WBC2次リーグ 第3戦 韓国との死闘 屈辱の敗戦
再び韓国とのマッチアップに注目の試合。
韓国の先発はメジャーリーガーの朴賛浩投手。
朴賛浩投手は野茂に次ぐ存在として、メジャーで活躍していたアジア屈指の投手。
韓国を代表する投手が日本の前に立ちはだかる。
試合は拮抗し、白熱の展開であったが、しかし終盤に8回、日本はピンチを招き、
中日でプレーしていたリー・ジョンボムが決勝タイムリーを打たれ、
日本は韓国相手に二連敗。
マウンドに韓国の旗を掲げられ、屈辱の敗戦となった。
この試合のイチロー選手は3打数ノーヒット。
守備では妨害に対して激怒し珍しくキレる場面も。
フォールボールを捕球の際に韓国のファンに妨害され、感情を表に。
イチロー選手はこの大会では日の丸をつけて戦うことを誇りを感じ、この大会への意気込みを誰よりも見せていたが・・・。悔しい結果であった。
韓国に2連敗はイチロー選手自身にとっても屈辱的な日に。
日本は韓国に敗戦により2次ラウンド敗戦となっていたが・・・
もう一つに試合、アメリカ対メキシコ戦の結果、メキシコがアメリカを破る。<アメリカが敗戦したことにより3チームが並ぶも、日本は失点率で2位。
ラッキーな形ではあったが準決勝に進出。そして、準決勝の相手は再び韓国。
負けて絶望的な中でチャンスを得た日本は、切り替えることができ、最後まで諦めいない気持ちの大切さを学んだ。
挑戦者としてこの大会を戦い抜き、背一杯戦う姿勢を身につけた日本代表は再びチャンスを得た、日本はチームは団結し、チームは息を吹き返す!
イチロー選手もまだ本調子ではなかったが、ここからが本領発揮となる。