目次
2011年打撃フォーム スランプ
開幕当初は前年のフォームがベース。
しかし極度の打撃不振になってしまう。
不振の時期はもともと足の位置はオープン気味だが、徐々に肩の位置を投手側に向き、日本時代の96年や97年ほどではないがオープン気味に構えていた。
無意識だったのかなのかわからないが、不振でボールを見極めようという意識の中での変化なのか。5月、6月二ヶ月の続くスランプに。
しかしシーズンが進むにつれて、修正しオープン気味だった構えがいつものスクエア気味に。
構えのヘッドの位置も徐々に倒れ、復調を見せたが、
2011年はメジャーで初めて打率3割を下回る悔しいシーズンとなった。
2012年打撃フォーム
2011年の不振であったために、マイナーチェンジ。
スタイル的には大きな変化はないが、軸足のつま先をこれまで以上に内向きにし、若干キャッチャーよりに体重を残す構えに。
前年より背筋を伸ばし、お尻を突き出し、バットを寝かせるスタイルに。
これまでの取り入れていたものとの融合したような打撃フォームで、ここ数年足を上げていたフォームをすり足に近いスタイルに。
一番大きく変えたのが立ち位置。
軸足の位置がバッターボックスからはみ出るほど。ボールを長く見ようという試みだったのだろう。
ヤンキース移籍後は、打ち方も足を上げるフォームへ戻し、復調。
そして極端に後ろだった立ち位置をいつもの真ん中付近へ戻していた。移籍後は猛打をみせる場面もあり、復活の予感のシーズンだった。
シーズン中も試行錯誤は続けたことが移籍後の復調に繋がったのかもしれない。
2013年打撃フォーム 自己最低打率.261
特に大きな変化があった訳ではないが、試行錯誤の日々だった。
グリッップの位置も顔の横付近になったり、そしてバットの構えも水平になったり、ヘッド向きがキャッチャー側に少し向いたりと、
軸足の左足の向きをこれまで以上に内向きに強く押し込んでみたり、
その押し込みを弱くして、スタンス幅を変えてみたり色々試すものの、打撃は復調せず。
この時はまだ技術でカバーできていたんでしょう。うまいヒットが多かった。
しかし2013年以降、徐々に技術でも対応できなくなってきてしまう。
2014年打撃フォーム 打率.284
構えを肩より少し下ぐらいの位置に変更。
打撃フォームもスタンスは変わらないものの、顔の横付近で高くバット高い位置で構えていたのをグリップの位置をこれまでになく下げる。
バットを軽く揺らしながら、リラックスを意識した構え。
そして足をあげ、トップでのバットの位置は以前よりも低くなっている。
しかし、2013年より打率は上がったものの、打撃の衰えを感じたシーズンだった。
2015年打撃フォーム
2015年からマーリンズへ移籍。
2015年仕様の打撃フォームは2014年からさほど変わっていないが、
グリップの位置が少し上がっている。
原点回帰だったのかもしれない。
しかし2015年は打率.229。打席での迷いを感じる場面が目立った。
以前よりもボールへのアジャストができず、
手が止まるようなストレートの見送り三振も多く、
反応が遅れてしまったような中途半端なスイング、
2015年から特に中途半端なスイングが増えた。ボールの変化の認識が難しくなってきていたのではないかと今では感じる。
さらに2015年は今まで以上に打ちに行く際のグリップと身体の位置の距離が離れている。
距離がある分、遠回りしてしまい、速いボールに差し込まれたり、振り遅れてしまっていたのでは。しかし、動体視力の低下が一番大きいか。
2015年ほどイチロー選手の衰えを感じてしまった年はない。
2016年打撃フォーム
復活を感じさせたシーズン
2016年はオープン戦では前年同様バットを立てて構えていたが、
シーズンに入った4月からグリップを上げ、
バットを寝かせるようになる。
非常にリラックスしてアプローチしている。
2016年は足を上げいた、上げ幅を小さくし対応。
今までのイチロー選手は足を強く内に絞っている印象で、内に力を込めるような構えであったが、2016年は身体の力が抜けていて今までにはない脱力感がある。
それにより打撃が復活。前半戦は打率.330台をマーク。
2016年は2015年シーズンで苦戦していた速いストレートに見事に対応。
バットを以前のようにトップの位置に置くことで、スムーズにバットが出ており、復調を見せた。
夏場以降は疲れからか徐々に調子は落としたものの、
シーズン打率.291と久々の華麗なバッティングを見せたシーズンだった。
2017年打撃フォーム
前年好調だった打撃スタイルで望んだシーズン。
力感のない構えだったが、
後半になると足を内に少し絞り、若干重心を落とす。
大きな変化はなく随所に巧みな打撃は健在であったが、
しかし、2016年見せたような打撃ができず丁重な打撃。
2015年からバットが中途半端に止まるハーフスイングが増えた。
イチロー選手はこの時、やはりボールの見え方に違和感を感じていたのではないかと感じる。打席での迷いが見受ける場面が多くなっていた。
前年、復調を見せていただけにやはりかと感じた打撃であった。
2018年打撃フォーム
2018年から3月に古巣シアトル・マリナーズへ電撃復帰。
3月にオープン戦時の構え
オープン戦期間復帰での急遽自主トレからのすぐ試合出場であった。
ふくらはぎの張りや頭部へのデッドボールもあり、調整できず実戦不足
シーズン開幕
2018年は特に打席でのオーラがない。実戦不足もあり、ボールを見ようという意識から打撃のアプローチが小さくなっている印象であった。
こう見ると、2018年はこのイチローポーズにすらオーラがない。
自分の間合いに引き込むような風格が消えていた。正直、打てる雰囲気すらなかった。この時にはすでに魔法は失ってしまったのか・・・・
全盛期との比較
打率.352マークした2009年
復調した2016年
そして2018年
2009年の打席での構えからオーラを感じますね。2009年はすごかったですから。
そして2016年も数年のスランプからの復活したシーズン。
2016年も構えから打つオーラがありますが、こうやって比較してみと2018年は打席でオーラがなく、表情も険しく打てそうにない。
シアトル復帰で輝きを取り戻すかと思われた2018年
捉えた打球はなく、ほとんどが差し込まれ。ヒットもボテボテの内野安打。
ここ数年の早いボールへの対応が一段と悪く、空振り三振や手が出ない三振が多い。
一段の打席での険しい表情が多く、
イチロー選手本人も思いとは裏腹に反応できていないことに自覚があったのかなと。
2018年シーズンは出場機会は少なかったが、一気に衰えた感じた打撃であった。
5月にロスターから外れたが、練習を続け2019年に日本で開催される開幕戦を目指すことになる。
イチロー選手の打撃フォームに関するまとめ
いかがでしたでしょうか。
数々の伝説を作ってきたイチロー選手の打撃の歴史。
シーズンごとに見直すと大きく変わっている年もあれば、
少しだけ変化があった年もありますね。
も〜マニアにしかわからないレベルも笑。
すいません、マニアなんで笑。
でもやっぱりどの構えもかっこいいということ!!
誰もが真似したくなるのがやっぱりスーパースターですよ!!
最後までお付き合いして頂き、感謝しております。
今回も読んで頂き、誠にありがとうございました!!
私もマニアなので食い入るようにして全部見させてもらいました!うぽつです。
イチローさんは修正能力が高いだけに毎試合スタメンで出続けてたら今でも.280くらいはフツーに打ってそうで怖いんですよね〜
WBC胃潰瘍での開幕欠場、代打や途中出場が増えてから一気に成績が下降しちゃいましたよね…
それを経たとしても今NPBでやったら.300行っちゃうかと思っちゃいますね(笑)
で、ですね、私が1番好きなのはオリックス時代のオープンスタンスタイミング取り振り子打法です(笑)あれは打つオーラが半端無かったですね…
今後のイチローさんの活動にも期待です!
僕も2007〜2010が脂が乗りきって選手としての完成度MAX時期て感じがしてます!特に2007〜2009は中1年で.350超えしちゃってますし。
個人的には2007にヤンキースFAして.350 20本 40盗塁とかしてる世界線が見たかったですね笑