2015年のポスティングシステムを利用し、MLB、ロサンゼルス・ドジャーズへ移籍。

憧れのメジャーリーグでのプレーを掴み取った。
日本で素晴らしい実績を積み重ねて挑んだメジャーの舞台、前田投手はメジャー1年目から先発ローテーションを掴み、
開幕第3戦にメジャー初登板。

日本時代のように持ち味のコントロールと得意のスライダーを武器に好投、6回を5安打無失点に抑え、
そして第二打席に自らメジャー初ホームランを放つなど、

見事、メジャー初登板、初勝利を挙げた。
その後もメジャー舞台で持ち味の投球を見せ、1年目日本人最多勝利と並ぶ16勝を挙げ、
2017年も13勝を挙げ、2年連続二桁勝利を挙げ、そして地区優勝。
ポストシーズンでは中継ぎとして圧巻の投球。

リーグ優勝に貢献の立役者として大活躍。
そして、ワールドシリーズにも進出。
ワールドシリーズでは主に中継ぎとしてフル回転。
第5戦でアルテューベに同点スリーランを打たれ、ポストシーズン初失点を許すが、

続く第6戦、同じ状況下で回ってきたアルテューベを得意のスライダーで仕留めるなど、好投。

惜しくもワールドチャンピオンは逃してしまうが、見せ場は作り、存在感は抜群であった。
翌年2018年は先発のみならず、救援投手として先発で20試合、
救援でも19試合とシーズンでフル回転。

シーズンの勝ち星が8勝と3年連続二桁勝利は逃したものの、2年連続ワールドシリーズに進出。
2年連続ワールドチャンピオンは逃すものの、ワールドシリーズでは救援投手として再びフル回転。
特に第3戦の延長戦で延長15回に登板、2回を1安打無失点、
5奪三振、強打者揃いのレッドソックスから三振の山を奪い、圧巻の投球を見せたが、

救援に失敗するなど悔しい経験となった。しかしながら、メジャーの頂点を決める舞台でも存在感を見せた。
そして前田投手は日本人として初の2年連続ワールドシリーズ進出するという快挙を見せた。
本人とっては悔しいシーズンとなった。

それだけ、まだまだできると思わせたシーズン。
挑戦した憧れのメジャーの舞台。
前田投手は当初メジャーリーグのレベルに戸惑っていた。

メジャーのイメージが先行していることもあり、打者は大ぶりで雑ということを抱いていたが、実際は違く、簡単に空振り、三振をしない器用なメジャーの打者と対戦し、苦戦。
日本では三振の山を築いてきた前田投手は得意球であったストレートは簡単に捕らえられ、特に日本ではセオリーである外角ストレートが通じず。
前田投手は自分のストレートがメジャーでは遅い部類であるとこと痛感。
日本時代は速い方であったが、そして日本時代のように空振り、三振が奪えないこと、

メジャーの打者のレベルの高さをを知り、メジャーリーグのレベルを痛感したのだ。
前田投手はメジャーでは日本のような投球ができず、メジャー3年間の防御率が3.80。
前田投手は日本時代で3回の最多防御率賞をとった好投手、日本通算での防御率が2.39という抜群の成績の投手。
いかにメジャーの打者のレベル、そして対応力のすごさを痛感したのだ。
日本時代、無双を誇った日本を代表する投手たちが日本時代のような投球ができずにいる現状。
日本屈指の投手たちが簡単にホームランにされるメジャーリーグ。

屈強な打者たちが大勢いるメジャールリーグは、やはり日本のプロ野球とレベルもそうだが、野球の質が違うこと、
それに日本時代のスタイルから、当番感覚も違うメジャーに合わせなくてはいけないという葛藤があった。
日本主に1試合120球を投げるスタイルから、球数減らす90~100球をめどの投球スタイルへの変更もあったことにより、1試合での投球内容に苦しんでいたのも事実。
そんな前田投手は手元で変化するボール、ツーシームやカットボールの割合を増やし、メジャーの投球スタイルに対応。
ここまでメジャー通算成績は、
137試合 47勝35敗 投球回数 589.0回 奪三振641 防御率3.87
をマークしている。

メジャーの強打者たちの凄さを痛感しながら、持ち味、そしてメジャーにきて投球の幅を広げ、奮闘している。
迎えた2019年シーズン。
ドジャーズの先発ローテンションの核として、開幕から7連勝をあげるなど、素晴らしい投球を続けている。
メジャーに挑戦してからの3年間の経験が間違いなく活きている。
そして2020年、ドジャーズからミネソタツインズへ移籍。
ツインズではこれまで以上の活躍を見せてくれるはずだ。
まだまだメジャー5年目。これからが勝負。

しかしながら、昨年のメジャー3年目までにワールドシリーズをすでに2回経験していることはすごいことだ。間違いなくWSでの経験が活きるはず。
日本時代のような投球をメジャーの舞台で見せて欲しい。
そして現在、日米通算144勝と着実に名投手への道を歩んでいる前田健太投手。
日米通算200勝を目指して。

年齢的にもこれからピーク。日米通算200勝は通過点か。まだまだ投手として伸び代は十分だ。とても器用な投手だけにまだまだ技術的にも成長するはず。
メジャー最高の投手を目指して。
そして、日本人投手を引っ張っていくような存在になって欲しいところだ。
期待している。
前田健太投手に関するまとめ
いかがでしたでしょうか。
日本屈指の好投手、前田健太投手。
メジャー移籍後もレベルの高い環境の中でも、
持ち味のコントロールを活かし、活躍している。
日本とメジャーで素晴らしい実績を残し、
これから通算成績を伸ばしていくことを期待。
メジャーの舞台でもさらなる飛躍を。
